サバネコ

元トレイルランナーの奮闘記

Fun Trails 100K 2017 後編

Fun Trails 100Kの続き 

前編はコチラ 

trailrunning.hatenablog.jp

 

第二エイド(有間)~第三エイド(名栗)

第二エイドにてエネルギーを大量摂取し、第三エイドの名栗に向けて出発する。

エイドに少し滞在し過ぎたためか体がだいぶ冷えた、ちょい前方を走っていたランナーに「寒いですねー」っと言ったら「えっ、自分もの凄く暑いんですけど...」とまさかの返答、聞くと東北から来たということで、自分の住んでるところに比べれば今日は暑いぐらいですとのこと、恐れ入りました。

妙に長い林道を走り、蕨山手前からトレイルに入る。前方を見ると6人ぐらい集団でいた。様子をみながら徐々に近寄って様子をみる、そして一人一人と会話をしながら抜き去る。みなさんちょっと序盤で入れ込んでしまったみたいで、だいぶ疲れてきたみたいでした。

第二エイド~第三エイドまでは細かい登り返しはあるが基本的には下り基調です。しっかり足を温存しながら慎重に下る。第三エイドの名栗まで残り3kmほどでまた腹が減る。第二エイドで大量に食糧を摂取したにも関わらず、燃費の悪さにがっかり。

 

第三エイド(名栗)~第四エイド(子の権現)

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第三エイドにて再びバナナや饅頭等を食す、スタッフから「ハムスターみたい」とのお言葉をいただく、自分はあまりレースでの胃腸トラブルはないのでエイドの食糧はほぼ食べさせていただいている。運動中の食べ物はおいしいこと。

またエネルギーを蓄えて、今度はほぼ登りだけの子の権現に向けて出発する。ここでお知り合いの方2名会う、2人とも元気そうで安心する。

この区間の途中でずっとパトカーのサイレンとヘリコプターの音がずっと聞こえていた。『レース中に事故が起きたか?』とこの時に察しました。

ずっと登りだとなかなかしんどい、さすがに自分も疲れてきました。気持ちとは裏腹に竹寺の紅葉がとても綺麗だったのが印象的でした。

 

第四エイド(子の権現)~第五エイド(東峠) 

ここのエイドでもたっぷり食べる、岩本町TRCの方々とも談笑し心癒される。

ここから自分があまり好きじゃない飯能アルプスの始まり、飯能アルプスは標高こそあまりないが細かいアップダウンが飯能まで続くいやらしい区間、しかし、冬場よく通っていたところなので気合が入った。

一か所非常に危ない下りがあるが、そこに2人スタッフが滞在しており注意喚起してくれた。あとは記憶にある区間を攻めれるところは攻めた。ここらへんから前の選手がガラっといなくなり単独走が続く。3人ぐらいパスして東峠に着いたらスタッフから『ここでレース終了』の旨を聞く。理由を聞くも「本部から選手を止めること」だけしか聞いていないとのことでした。第四エイドへ向かう登りのサイレン音を思い出し、たぶんそれが原因だと思った。

主催者がどんな理由であれ中止と決断しれば、それに素直に従うのが選手としての心構え』と自分は思っています。中止理由はこの時点で解明されませんでしたが、スッキリした気持ちでした。あとから来る選手たちも同じ感じでした。素晴らしい選手達が今回たくさん出場しているんだなと思いました。

それから東吾野駅まで約30人まとまってジョグで下山する。その後、駅にて電車待ちのあいだに滑落の情報が入る、情報は錯綜していたが中止の理由はコレだと思いましたた。レースは50.8kmで終わってしまいましたが、そんな事はどうでもいい。

 

レース後 

自分が出場したレースで初めての死亡事故を経験しました。亡くられた方も数々のレースに出場されている方だったと聞いています。原因はわかりませんが、ほんのちょっとしたことが起きて滑落されてしまったのだろうと思っています。

自分が絶対に同じ事を起こさないとは思っていません、明日は我が身だと思っています。ただ同じスタートラインに立たれた仲間が亡くなられたことが無念でなりません、ご冥福を改めて申し上げます。