【裏山ファイブ番外編】コースにある史跡を紹介します!(後編)
昨日、一気に書こうと思った、
『裏山ファイブ in 史跡紹介』
思った以上にだらだらと書き綴ってしまい、
前編・後編に分けてしまう事態になってしまいました...、
ごめんなさい。
今回でしっかり終わらせるように頑張ります。
今熊山
ハセツネコースでお馴染みの『今熊山』、ここはかなり凄い山です。
いままで今熊山を登っていると、
しっかりと作られた石段や山頂手前のトイレあたりの広い空間、
さらに『野面積みの石垣』を見ると、
過去に八王子やあきる野周辺に影響を与えてたことを伺わせるなと思っていました。
今熊山の標高は505mですが、
ここまで石を運んで石垣を作るなんて、
凄い信仰されていた神社だったことがわかります。
かなり見えにくいですが、
山頂途中にある小さい神社から奥社を見ると、
神社ではなく『城塞』に見えます。
奥社の横を通って変電所へ向かう途中の石垣も素晴らしい、
この積み方は凄すぎます。
以前、今熊山でトレーニングしていたときに、
たまたま今熊山を管理・維持している八王子から委託されている管理人にお会いし、
今熊山についてのお話を伺うことができました。
『今熊山は八王子・あきる野周辺に小さな神社がたくさんあり、それを集合させてまとめあげたのが今熊神社』
だそうです。
山頂には本殿、拝殿、社務所など建物がちゃんとあったのですが、
いつの時代か忘れてしまいましたが火事があり、
すべて焼失してしまったそうです。
今度は火事にあっても大丈夫なように、
いまは山頂の奥社はコンクリート製にしたそうです。
石垣についても東日本大震災の際には石垣が一つも崩れ落ちなかったそうです。
現在、部分的に崩落しているのは木の根っこにより押されて落ちたそうです。
あと今熊山は失踪者や遺失物などを戻して欲しいときに、
この頂上で大声で呼べば元に戻るとの信仰があります。
日本全国からたまに訪れる方もいるとのこと。
最近出来た新ルートでも石垣跡もあり、ほ
んとかなり力のあった神社だったことがあわかります。
いまでも火事もなく建物も現存であれば御岳神社級の神社だったと自分は思っています。
現存していればハセツネ30Kのコースとして外されてたと思います。
戸倉城山
今熊山を熱く語りすぎてしまいました、
まだまだあるのですが割愛して、
次の『戸倉城山』へ
ここは網代城山と同じく、
おそらく滝山城(八王子城)の支城として活躍されていたと思います。
ここから見える五日市盆地の景色は遠くまで見渡せて、敵の警備・伝達にはもってこいの場所だと伺えます。
ここから網代城山もよく見えるので狼煙がよくみえただろうなと思います。
西戸倉に抜ける途中にも素晴らしい作りをした石垣があります。
石垣を見ると本当、ロマンを感じます。ここも見事な『野面積み』です。
琴平神社
最後に訪問する『琴平神社』
この琴平神社もそのうちの一つの神社です。
ちなみに奥武蔵にも金毘羅の地名はあります。
Fun Trailsのコースになっている有馬山~名栗まで尾根を『金毘羅尾根』と言い、
途中に金毘羅山と金毘羅神社もあります。
金毘羅信仰は日本全体に影響を与えています。
まとめ
自分はトレランを始める前に史跡に興味があり色々調べたり、
身近な所や遠くの所まで出掛けたりしました。
いまトレランを通じて、
さまざまな史跡に出会う機会が出来るとは思っていませんでした。
日本は山岳信仰の国でもあり、
山にたくさん史跡があるのでトレランをしていて、
珍しい史跡に遭遇することが多々あります。
今回の裏山ファイブもそんな史跡に巡り会えたので、
とても楽しかったです。
トレランをしていて「コレなんだろう?」「何で山に謎の物や建物があるんだろう?」なんて調べてみると意外に面白いことがわかったりします。
そうなるとトレランも『+α』で面白くなってきますので是非お薦めします。