サバネコ

元トレイルランナーの奮闘記

第3回トレニックワールドin彩の国100mileリタイア記【South1周目編】

第3回トレニックワールドin彩の国レースレポ South1周目

▼ 前回のあらすじ
埼玉県越生市周辺の低山と中心にNorthコース1周+Southコース2周=約160km走るトレランレース、

『トレニックワールドin彩の国レース100mile』

前回はNorthコースについてのレースレポを書いてみました。

ほぼ想定内の8時間で走り終わり、いよいよ彩の国本番であるSouth Stageに突入です。

 

▼ 前回のブログ:第3回トレニックワールドin彩の国100mileリタイア記【North編】

https://kayaributa-running.com/2018/05/23/the3rd_sainokuni_race_100mile_north/

 

 

 

South Stage1周目へ(ニューサンピア越生~桂木観音エイド)

South Stage1周目は夜間に突入するので防寒対策をしっかり整え、午後15時頃、Southへ向けて出発!

 

五大尊つつじまでのロードを走っていると、

どんどん体中が気持ち悪くなってくる。

「あまり休まずにすぐ出発したので疲れてるのかな?」

と思い、

大高取山山頂までの登りは全歩きで行こうと思いました。

しかし登りがかなりしんどい、

というかザックがかなり重く感じる。

ヘッデンやら新しく補充した自作ジェルの重さに体が慣れていない感じ、

ゼェーハー言いながら、ゆっくりペースで登る。

ここの登り意外にきついんですよね、妙に長いし、

小休止を挟みながら大高取山山頂に到着。

そんなに高くない山なのにかなり激疲れ、

先行きがかなり怪しくなってくる。

 

桂木観音エイド(1回目)

桂木観音エイドのスタッフから、とても体調が悪そうな顔をしていたらしく心配される。

ニューサンピア越生でカレー3杯食してきたので、

桂木観音エイドでは、ポテチと水をいただくだけで終了、

すぐに高山不動尊を目指して出発する。

 

緩い下りを降りてロードに出るのですが、

ここの下りから気持ち悪さは徐々に悪化し始め、

ロードに出てしばらく走っていたら気持ち悪さがピークに達し、

走りから歩きに切り替える。

そしてとうとう限界を迎え立ち止まり、ロードの木陰でひっくり返りました。

 

気持ち悪さ限界です...

 

ザックを下ろしてロードに寝そべりながら原因究明をする。

この気持ち悪さは何なのか?何が原因なのか?食い過ぎか?

色んな事を考えはじめました、そして、

 

リ・スタート出来るのか?

 

これが凄く悩みました、

現在、自分がいる位置ならばかなり長いのですが、徒歩でニューサンピア越生まで戻れる範囲、

もう少し先に進んでしまうと、ひと山越えてしまうのでリタイアして帰還するのがとても面倒になります。

 

行くのか?行かないのか?

 

凄く悩んだ結果、

いま持っている自作ジェル500mlを捨てザックを軽くして進む

ことにしました。

ザックは凄く軽くなり軽快にはなりましたが、気持ち悪さは治らず。

四寸道の登りから関八州見晴らし台まで長い登りを遅々たるペースで進む、

1回目の奥武蔵グリーンラインに出たところで再び座り込む。

北風が寒く、防寒着を着る。

関八州見晴らし台手前のしんどい登り2発を進んでいるうちに、しだいに気持ち悪さが消えていき、

関八州見晴らし台からの下りで復活!

何だったのだろうか?あの気持ち悪さ???

いやはや焦りました、

高山不動尊でダメだったらリタイアしようと思っていました。

 

高山不動尊~竹寺

高山不動尊エイドでまったり休憩、

スポドリ、水をガブ飲みしながら固形物を食しました。

ここで四寸道で先行されたランナーが何人かいたのですが、

何故かほぼここでリタイアでした。

自分はもちろん続行!

再び気合を入れ直して西吾野駅方面へ下る。

昨年、秋に撮影したパノラマラインです、この時はかなり荒れてました。

 

今年からここの区間は少し変更があり、ロードからアップダウンの多いトレイルへ変更になりました。

ロードに行くよりも、距離が短くなったのですぐに西吾野駅に到着出来るかと思いきや、アップダウンの多さにかなり時間を費やすコースへと変貌。やりすぎ。

西吾野駅まで下り国道299号線を少し進んで横断し、次は子の権現まで登り返しです。

ホントこのレースは登っては下り、下っては登るが多すぎです

子の権現の登りは序盤が辛いが、途中から登りやすい登山道になるのが特徴です。

しかし、いつ登っても長い登りだこと、本当に低山なのか疑ってしまいます。

今年4回目の子の権現、

ここでちょうど日が暮れてヘッデンを装着、

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辺りはすっかり真っ暗で強めに吹いている北風が寒い、

暗くなって視界が悪くなってもコースの特徴を暗記しているので特に問題なし、

夜間走なんて昨年のハセツネ以来だったかな?夜中の山は怖いのでレース以外は走る気になりません!

ジョグペースで竹寺まで下る。

 

竹寺~吾那神社

子の権現から下り基調なので思った以上に早く竹寺に到着する。

ニューサンピア越生~竹寺までは比較的登りやすく走やすいのですが、

Southコースは竹寺~吾那神社~ニューサンピア越生の後半部分が一気に辛くなります。

竹寺を過ぎて激坂を下るとようやく100mile半分の80km地点です。まだ半分かよ...。

 

80km地点を越えて少し進むと、

Southコースで一番しんどいと言われている飯能アルプスに突入です。

ここの区間は距離が短いくせに異常にアップダウンの多いコースです。

途中で飯能アルプス初めてというランナーに感想を聞いたところ、

「しんどい、ただただ、しんどいです!」

と言ってました。

自分は年に何回か飯能アルプスに来ますが、いつ来てもしんどいのは変わりません。

最後のピーク天覚山を通過すると、あとは東吾野駅方面へ向かいザレた下りを降りるだけ、

東吾野駅から少し行けば吾那神社エイドです。

 

吾那神社~桂木エイド(2回目)

東吾野駅を越えて、吾那神社エイドに到着、

ここのエイドは第1回大会のときにリタイアをした思い出の場所です。

あのときの100mileの制限時間は33時間+関門ありで非常に厳しかった、

いまは制限時間35時間で105kmまで関門時間がないので、

だいぶ楽になりました。

 

吾那神社エイドでのお楽しみはなんと言っても、

鶏うどん

これを食す為に飯能アルプスを頑張ったと言っても過言ではありません!

強烈な北風にさらされ、すっかり冷えた体に鶏うどんの暖かさはとても身に沁みりました。

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量はいっぱいあるのおかわりいいよ!」

とのことで2杯いただきました!ごっつあんです!!

第1回大会はここで疲弊して終了しましたが、

今回はまだまだ余裕ありです。

元気一杯で次の桂木観音エイド(2回目)へ向かいます。

 

吾那神社~桂木観音区間

Southコースで一番しんどい所と聞くと多くの人は「飯能アルプス」と言いますが、

自分は『吾那神社~桂木観音が一番しんどい区間だと思っています。

距離は長いは、アップダウンは多いは、道は悪いは(根っこ多し)でかなりしんどい区間です。

飯能アルプスの洗礼を受けたあとなので疲労もあり、

ほとんどの人がタイムを落とします。

 

第1回大会では関門アウトで立ち入ることすら出来なく、

第2回大会ではトレーニング不足でここからゾンビ状態、

第3回の今回は余裕たっぷりで挑むことが出来ました。

エイド後の登りも余裕で登る、

試走したときは男坂を登らせていたが、本番は女坂に戻されていました(Good Job!)

走れるところは走り、姑息にタイムを稼ぐ!

1本杉峠の手前で先行していたランナーさんが、

「獣の気配がする...」

とのことで、

2人で夜中の山中をギャーギャー言いながら進みました。

(民家は全くありません)

 

しかし、やっぱり長いこの区間

一本杉峠を過ぎたらすぐに鼻曲山に到着するイメージでしたが、

行けども行けども着かず、

「鼻曲山、無くなっちまったんじゃないかな?(ロストしているとは思っていない)」

と思ったら到着、

いつもいきなり現れる鼻曲山、

ここからの急下り2連発が結構強烈、

ロープが張っているがシューズのグリップも頼らないと下るのが危険です。

鼻曲山を越えて徐々に下り基調になり前方にいた2人のランナーに着いていったら、

 

鉄塔のところでまさかのロスト!

 

「こんな下りないようなぁ...」

なんて思っていたけど変に踏み跡あるから大丈夫だと思ったら違いました。不覚。

登り返して正しいルートに修正、

10分ぐらい掛かっちゃった。

 

以後、ロストはありませんでしたが、

順調に進んでいると妙な事に気づきました、それは、

マーキングが全く見当たらない

見たことある風景なのでルートは間違ってはいません、

しかし、テープや矢印がいきなり無くなるとは妙な感じです。

う~ん、取られたてしまった感じです。

 

桂木観音エイド(2回目)

長くしんどい区間も終わり、再び桂木観音エイドに戻ってまいりました。

1回目のときはまだ明るかったのですが、2回目は当然ながら寒くて暗い、

桂木観音エイドでは『クリームシチュー』のおもてなしがありました。

暖かいし凄い美味しかったぁ、

寒くなるとどうしても暖かいものばかり目に付いてしまい、

常備してある水や麦茶を敬遠するようになってしまいます。

これが後々のリタイアの原因になります...。

おいしいシチューも戴いたのであとニューサンピア越生へ2回目の帰還をするだけとなりました。

 

2回目のニューサンピア越生

あとは大高取山山頂を越えて、ニューサンピア越生へ戻るだけなのですが、

桂木観音エイドから登り返せば、すぐに大高取山山頂に着くのですが、

トレニックワールドさんは何故か麓まで下らせて、

そこから別ルートで登り返させるというドSコースを設定しています。

10分ちょっとで山頂に行けるのに、約40分ぐらい迂回させるのは正直きついと毎回思う。

この精神修行ルートをたっぷり味わい、

2回目の大高取山山頂に到着です。

再びヒーヒー言いながら大高取山山頂へ到達(2回目)、

あとは下ってロードを走ってニューサンピア越生に到着です。

North+South1周目の合計で、

約19時間25分

20時間以内に戻ってこれました、この時点で残り15時間30分ほど、

South1周目は11時間30分ぐらい、

余力も残っているので、あとはSouthをもう1周すれば悲願の完走が見えてきました。

(世の中そんなに甘くなかった)

 

というわけでSouth1周目はこんな感じで終わりました。

次回はいよいよ【South2周目編】です、

余力もあるのに何故リタイアしたのか?

その一部始終を次回書きたいと思います。

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