サバネコ

元トレイルランナーの奮闘記

大苦戦!【第71回富士登山競走・山頂コース】レースレポまとめました!!

第71回富士登山競走

夏の大人の大運動会と評される富士登山競走に参戦してきました。

5合目参戦を含めると通算4回目富士登山競走になります。

公式ホームページ:http://www.fujimountainrace.jp/forms/top/top.aspx

 

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富士登山競走の過去の戦歴は、五合目コース1回、山頂コース2回すべて完走しています。

今回は3回目の山頂コースとなるのですが、過去の例がない状態でのトレーニングをサボっての参戦なので、

今回は完走出来るのか?実はかなり不安がありました。

 

連日の猛暑や台風12号襲来という開催事態が微妙な状況にも関わらず、

当日の朝は曇っていて暑くなく涼しい気候、台風の影響も全く無く、富士山は見えませんが、

絶好レース日和!』(本来ならここから富士山が見える)

となりました。

 

 

スタート前

朝5時30分頃、スタートの富士吉田市役所に到着!

朝食にパンを2つ食べたのですが、少しもの足りない感じだったので、

「確かテントで無料バナナの提供があったけ?」

と思い食べに行ってみましたが、アレ?バナナないぞ???

昨年、バナナあったよね?

今年はバナナではなく、アクエリアスに変更した模様です。

ちょっと小腹気味でしたが仕方なし、

アクエリアスをいただきアップジョグに行く!

富士吉田市のカラーコーンはほぼ富士山柄を使用しています。

毎年、富士山柄のカラーコーンを見ると、「富士登山競走に来たなぁ」と実感するのは自分だけではないはず!

 

体を軽くほぐしてBブロックの位置へ向かいます。

縁石にこんな感じのガムテープが貼ってあるので、整列場所はわかりやすいのですが...、

 

富士登山競走のBブロックポジション獲りは、おそらくどの大会よりも凄いです!

なので毎年のポジション獲りは酷いこと酷いこと...

 

今年は特に酷かった、

Aブロックの選手が冷ややかな目で見てるほどです。

去年はプラカード持っている係員が早く待機していて、スタート直前まで誘導や整列に注意していた記憶があるのですが、

今年は整列直前まで現れなかったです。

 

たまに警備の人が注意に来るけどほぼ意味なし、

今年のBブロックは無法状態で交通規制始まる前から、

道路に出て待機している人はいるわ、

あきらかに横入りを狙っている人はいるわ、

Cブロックなのにゼッケン隠してBブロックに並ぼうとしている人がいるわで、

本当に今年のBブロックの整列はひどかったです。

 

まさにカオス状態でしたが、

しっかり並んで前から3~4列目をゲット、後から来て先頭獲った奴、モラルって言葉知ってるか?

朝6時30分から富士吉田市長の挨拶、最高齢出場選手の選手宣誓(73歳ぐらい)、そしていつもの地元・富士吉田市消防隊員のエール(←コレが最高!)

スタート5分前まで毎回楽しませてもらってます、

今年はお子さん4人中1人だけでしたが、しっかり発言を仕込んでいたところがさすがですね!

来年も楽しみにしています♪

 

 

スタート~馬返

朝7時スタート!

距離21km、累積標高約3,000m、制限時間4時間30分、

日本一くだらない(下らいない)レース

開幕です!!

 

序盤、馬返しまでの走れる区間では、ブログで軽く公言してしまった、

5合目関門を1時間50分切りをしてAゼッケン獲る!

を意識してやや早いペースで突っ込んで走る。

現状の走力を冷静に分析すると5合目を2時間切れるかも怪しいのですが、行けるところまで頑張るという作戦を決行!

少し進むとさっそく始まるきついロードの登り、気持ちやや緩めで走った初めの1kmラップは4分20秒、まあまあ良かろうとご機嫌です!

2km地点、3km地点もだいたい同じ感じのラップタイムを刻んで行く、息切れはそうでもない感じなのですが、早くも足が「ちょっと抑えてください!」の信号を発してきました。早っ!

1つ目の富士山北麓浅間神社の給水所は混んでいたのでスルー、次の中の茶屋での給水は必須としました。

中の茶屋、馬返しまでの長ーいロードの登り、先が見えないのが精神的にきついところです。

浅間神社を過ぎたところぐらいから、この先を考えて早くもペースを落とす、今回、頑張れたのはわずか4kmほどでした。

中の茶屋まで黙々と登って行く、いつもならこの区間は超余裕で走って行くのですが、今年は既に必死、終盤、攣りそうな予感がする...。

中の茶屋でアクエリアスと水を飲む、小腹が相変わらず減っているが塩しかないのでスルー、ここから馬返まで林道を進みます。

8km地点あたりからもう一段斜度が上がるのでガクっとペースが落ちる、時計を見るとペースは6分台後半、序盤のペースをここまで維持する予定だったんですけどね...。

レースじゃなければあっさり帰宅してました。

 

ゼェーゼェー言いながらも歩くことなく走り続けて馬返に到着です。

今年の「馬返」は長かったぜ、ほぼ1時間ジャストで到着する。

いつもとあまり変わらないタイムなのですが、いつもは余裕で走って1時間、今回は必至で走って1時間なので、走りの内容がかなり違います。

暑さに負けて、ロード練習ちゃんとやらなかったと反省しながらまだまだ進みます。

 

 

馬返~五合目

馬返しからようやく登山パートなのですが、既に体力も気持ちもグロッキー状態、

残りのエネルギー残量を考えると苦行確定状態です。

 

後ろから元気なランナーがガンガン走りながら登ってくるにも関わらず、自分は当然のように歩いて進む、

渋滞を起こさないように周囲のペースに合わせながら進むも、みなさん元気過ぎてかなり辛かった...。

いろいろ辛いけど「立ち止まって休憩はしない」ようにする、とにかくゆっくりでも良いので歩き続けれれば山頂まで行ける感じです、今回も開き直ってとりあえず完走することだけに徹しました。

三合目のエイドでもアクエリアスと水をいただく、ボーっとしていたのでバナナがあることに気づきませんでした。無念。

一定のペースを保ちながらようやく五合目のアスファルトに到着!

タイムを見るとギリギリ2時間切れそうなので必死にロードを走る、なんとか2時間は越えずに通過出来ました。何が1時間50分切りだよ!

 

 

五合目~八合目

山頂まで残り2時間30分ほど、

関門時間に15分ほど間に合っているので、現状維持出来れば山頂までなんとか行けそうな感じです。ただし、途中でガッツリ休憩や体調不良を起こせば即アウト!

余裕無いことを実感しながらの進みます。

 

6合目の開けた場所、

ここは富士スバルラインから上がってきた人達と合流する場所なので、例年たくさんの人が富士登山競走の応援をしてくれるところです。

今年もかなりの賑やかでした、ここで毎年『アミノバイタル パーフェクトエネルギー』を提供してくれます。

実は今年もあるかないか確信は持てませんでしたが、絶対あると信じて、ここまで腹ペコで頑張りました!

そして念願のアミノバイタル パーフェクトエネルギーで補給!

枯渇した体内にエネルギーが蓄積されていくことを実感、毎年、助けてもらってます!

 

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エネルギー補給も完了したのでガンガン攻められかと思いきや、

足取りは重く、相変わらず遅々たる進む、

しかし、天候は最高なので山中湖、八ヶ岳など今回も見ることが出来ました、

辛いけど、絶景に心癒されます!

過去2回は6合目からランナーに抜かされることはなく、ガンガン攻めて順位を上げて行くのですが、今回は完全に逆なので詰まったら遠慮なしに道を譲りまくりました。

七合目から岩場を進んで行くことが多くなり、思うように進まなくなり、違う足の筋肉も使うようになるので、足が攣りそうな予兆が発生したり、攣らないように慎重に進みます。

 

八合目関門に到着!

「八合目 富士山ホテル」入口前に計測マットがあります。

通過時刻が午前10時40分台だったので、あとゴールまで約50分で行ければOKです!

残りの行程と体力を逆算すればあと35分~40分ぐらいで山頂に行けそうなので、

とりあえず完走の目途が立って少し安堵しました。

 

 

八合目~富士吉田口山頂(ゴール)

そういえば八合目あたりからしだいに天候が悪くなり、

どんどん気温が悪くなってきました...、というか自分達が雲の中に入っていたというべきですね!上の写真の感じです。

雲の中は風がビュービュー吹いていて、気温も3~4℃ぐらいしかない感じです。

半袖+短パンなのですがとても寒くて、この季節ではかなり快適なのですが、長居は禁物の感じです。

 

8合目「富士山ホテル」を出発し、油断しないように止まらずに進む、

ここら辺から周囲の選手もきつくなってきたみたいで、かなりペースが落ち込んでいます。

標高3,500m越えてますからね...。

9合目にある白い鳥居あたりから登山道は岩だらけになり、シングルトラックも多いので、選手及びハイカーで渋滞が発生します。

昨年も同じだったのですが、ここの区間はかなり多くのハイカーさんに遭遇します、お昼に山頂到着をあわせる感じなのかな?

毎年、ハイカーさん達にはご迷惑をお掛けしているなと申し訳なく思っております、もうすぐゴールなので血走っているランナーだらけで大変かと思います。

しかも先頭にいるガイドさんが「ランナーが来るので左に寄ってください」とハイカーさん達に声を掛けてくれたり、ハイカーさんからも頑張れ!と応援までいただき、本当最後の9合目からはいつもいろいろありがたいなと感じています。

今回は山頂に雲が掛かってしまっているので、山頂にある旗も手前の鳥居も見えず、最後は満身創意だったのでラストスパートもかけず、のんびり歩いてようやくゴール!

 

3回目の富士登山競走山頂コース、過去最大に苦しいレースでした。

 

時間は4時間20分ちょい前に到着したので制限時間ぎりぎりでした、油断したら完走危なかったです。大反省。

2週間前の試走の感じから、序盤のロードが必死だったけれど1時間で行けたのが大きかったかなと思います、あとは過去2戦で攻めるポイントやコース展開を知っている経験は助かりました。

しかし、ワースト記録をかなり更新してしまったことは本当に大反省です、心入替えて今後は頑張らないとです。

ちなみに初出場の富士登山競走山頂コースのタイムは3時間40分台、2回目は3時間50分台です。

来年、頑張って鍛え直して3時間30分切りぐらいはやりたいなと思ってます(五合目1時間50分切りを含む)。

 

いろいろ反省は多いにありますが、ひとまず完走出来て良かったです。

まだ正式な発表はありませんが、完走率はおそらく50%切っているんじゃないかと思われます、

ロードの走力と登板力が求められるこの大会、どっちかというとロードが強い選手がかなり有利かなと思います。ロード遅いからなぁ...。

まっ、反省を大いに活かして次戦はいよいよ『ハセツネ』、残り2カ月ちょっとですが過去最大以上に仕上げていこうと思います。

 

来年、山頂に今年よりも早く来れるように頑張ります!

しばらく富士山はいいや、お腹いっぱいです。

 

そういえばスタート地点にたくさんのランスマのスタッフが取材していました。

もちろんガラの悪い自分には声など掛からず、

最近、見てないので誰が出場しているかわかりませんが、毎年の参戦お疲れ様です!

 

 

装備

ウェア類

 

補給食

富士登山競走ではザックやポシェットを身につけて行く人が多いのですが、正直、無くても大丈夫だと思っています。

絶妙なポイントにエイドはあるし、エネルギーが枯渇し始める、三合目、五合目には氷砂糖、バナナ、梅干しもあるので、そんなに補給食も持たなくても行けます。

今年初出場だった知り合いのランナーも、

「言う通り何も持たずでも大丈夫でした!」

と言っていました。

心配であれば途中に山小屋がたくさんあるので、小銭を少し忍ばせるぐらいで大丈夫かなと思います。

というわけで、大反省でなんとか完走出来た今年の富士登山競走、やはり暑くてもロードのスピード練習をしっかりやって、山や階段を登る練習も大事だと思いました。

 

そう言えば、今年から来年の富士登山競走の抽選会を催していましたが、閉会式が長すぎてとっとと帰宅しました。

閉会式まで聞いてほしいのはわかりますが、あの炎天下の灼熱地獄+富士登山競走の疲労があっては「とっとと帰宅したいのが本音」です。

大助師匠のおかげで抽選枠が10名から20名に拡大しましたが、総勢2,500名から20名ではほぼ当たらないのは当然、なんとか来年から事前発表にしてほしいと思います!

 

来年もクリック合戦頑張って参戦するぞ!

おしまい。

 

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